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Project Storyプロジェクトストーリー

プロジェクトストーリー

多彩な人財が力を合わせ人財情報管理システムを開発し、
お客さまが抱える現場業務の課題を解決

日立システムズエンジニアリングサービスが近年携わった代表的なプロジェクトとして、テーマパークの運営などに携わる企業の事例を紹介します。多くのスタッフの個人情報や勤務状況を管理する現場管理者の負荷を軽減するために、新たなシステムを開発しました。

Member

  • 清水 結
    清水 結 2002年入社
    システム開発エンジニア
    プロジェクトマネージャー
  • 細谷 裕貴
    細谷 裕貴 2010年入社
    システム開発エンジニア
    プロジェクトマネージャー補佐、画面機能リーダー
  • 渋谷 七瀬
    渋谷 七瀬 2009年入社
    システム開発エンジニア
    バッチ処理リーダー
  • 酒井 康平
    酒井 康平 2018年入社
    システム開発エンジニア
    アプリケーション開発
前例のないプロジェクトに強力な陣容で挑む

人財情報管理システムで
現場管理者の負担を軽減

まずは、プロジェクトがスタートした背景を教えてください。

  • 清水 清水

    今回のお客さまでは、スタッフの個人情報や勤務状況を管理する現場管理者の業務の負荷が高くなっていることが問題になっていました。それを改善してほしいとのことで、日立など何社かに提案依頼書が送られてきたのです。それで私はチームとして提案書の作成に携わり、お客さまへのプレゼンテーションも担当しました。2019年の夏のことです。

どういったことを考えて提案をなさったのでしょうか。

  • 清水 清水

    その頃の管理業務はまだ紙の書類や記憶が頼りで、管理業務は各人がローカル環境でExcelを用いていましたので、これらの問題を逆転させるように考えました。紙をデータに、記憶を記録に、複雑な業務はシンプルにというわけです。そしてできあがったコンセプトが「直感的に操作できるユーザーインターフェース」と「いつでもどこでもアクセス可能」の2つです。この提案が通り、人財情報管理システムの開発を進めることになりました。

高いスキルをもつプロフェッショナルが集結

高いスキルをもつプロフェッショナルが集結

ほかのお三方がプロジェクトチームに入られたのは、システムの開発がスタートしてからでしょうか。

  • 渋谷 渋谷

    はい。

  • 細谷 細谷

    プロジェクトが動き出したのは2019年の9月で、私と渋谷さんは翌年の1月からチームに加わりました。

  • 清水 清水

    初めてのお客さまで、既存のシステムがあるわけでもなく、パッケージを適用できる部分もなく、新規で一から構築しないといけませんでした。そこで、ゼロを1にする人財が必要だと考えて、会社に要望を出したのです。

そこで選ばれたのが渋谷さんと細谷さんだったわけですね。

  • 清水 清水

    はい。2人とも長い付き合いで、私がプロジェクトマネージャーとして携わった1つ前の案件でもたいへん活躍してくれました。スキルについては熟知していたので、この2人がいれば安泰だろうということで、私のチームに入ってもらいました。

  • 酒井 酒井

    私が入ったのは2020年の春でした。新型コロナウイルスがまん延していて、会社に来たり在宅だったりという感じでやっていた記憶があります。

  • 清水 清水

    酒井さんは最初助っ人のような形で入ってもらいましたが、チームになくてはならない戦力になってくれました。

それぞれが自らの役割を果たし複雑な要件をクリア

それぞれが自らの役割を果たし
複雑な要件をクリア

プロジェクトにおける皆さんの役割を教えてください。

  • 清水 清水

    プロジェクトマネージャーとして、進捗管理や品質管理といった全体の統括とお客さまとの調整に携わりました。

  • 細谷 細谷

    私はシステムの画面を構築するチームのリーダーを務めました。基本設計の段階で大枠は決まっていたので、それに従って細かい調整をしながら進めていくという業務です。

  • 渋谷 渋谷

    私は専任でバッチの作り込みをやっていました。バッチというのはシステムで定義された一連の処理を自動的に実行する仕組みのことで、ここに不備があるとシステムが正常に動かない恐れがあります。

  • 酒井 酒井

    私は細かいところをいろいろとやりました。最初はバッチチームで入ったのですが、途中からは画面構築がメインになりました。

  • 清水 清水

    酒井さんはたいへん優秀で、割り振ったバッチの仕事を予定よりも早く終わらせてくれたので、画面の一番難しいところをやってもらいました。

  • 酒井 酒井

    引継ぎにあたって現場管理者の間で情報を共有する伝言板のような機能があるんですけど、新規でメッセージが入ることもあれば更新されることもあるし、役職とか部署による閲覧制限もつけないといけないとか、要件が非常に複雑でした。例えば、複数の部署を兼任されているけれどそれぞれ役職が異なる、ということも考えられますから。

  • 清水 清水

    酒井さんが実装したこの機能は、今見てもすごくよくできていると思います。

新型コロナウイルスの影響もあったかと思いますが、いかがでしょうか。

  • 清水 清水

    そうですね。ただ、お客さまの業界はコロナでものすごいダメージを受けて、走っていたIT関連のプロジェクトの多くが中断されたのですけど、このプロジェクトはそのまま続けられました。それだけお客さまにとって非常に大切なシステムだったんです。

  • 細谷 細谷

    現場としては、突然、全員在宅勤務になるようなこともあって、情報伝達の面では苦労がありました。ただ、優秀なメンバーが揃っていて、技術面の苦労が少なかったのはリーダーとしてとても助かりました。

高い技能とチームワークで複雑な要件をクリア
かけがえのない経験を得て次なるステップへ

かけがえのない経験を得て次なるステップへ

お客さまの反応はいかがでしたか?

  • 清水 清水

    すごく良かったですね。このプロジェクトでは途中でユーザーの方々を交えたワークショップを開催しまして、その段階から好評でしたが、導入されてからのヒヤリングでも高い評価をいただいています。そして、このシステムは現在に至るまで3年以上にわたって、大きな障害は1度もなく、安定稼働を続けています。日立グループの技術者として何より大切なのは安全と品質ですから、この点は非常に良かったと思います。

  • 渋谷 渋谷

    私はしばらくこのプロジェクトから離れていたのですが、1年ほど前に戻ってきて開発・保守を担当しています。お客さまとコミュニケーションを取る機会が多くて、満足いただけているという実感があります。

今後の皆さんの目標やキャリアプランを教えてください。

  • 清水 清水

    このシステムは他社にも応用できるので、ここで得た知識を生かして、ほかのお客さまに提案したり、新たなサービスを生み出したりしたいと考えています。それから、マネージャーとしてはともに働く仲間を大切にして、達成感を分かち合える仲間をさらに増やしていきたいですね。

  • 細谷 細谷

    最近は私自身がプロジェクトマネージャーを務めることが多くなってきました。苦労はいろいろとありますけれど、例えば問題が発生した時にどう対応するかとか、清水さんの姿勢を参考にして、プロジェクトを成功に導いていきたいと思っています。

  • 渋谷 渋谷

    このシステムは来年度に次の開発が行われることになっていて、私がプロジェクトマネージャーを務めます。この会社には清水さんをはじめ良い先輩がたくさんいるので、皆さんから教わったことを生かして、今まで築き上げてきたお客さまの信頼を崩さないように、しっかりと取り組んでいきます。

  • 酒井 酒井

    私はまだリーダーやマネージャーという立場ではないのですが、このプロジェクトでの経験を生かして、まずはソフトウェアエンジニアとして技術を磨き、いろいろなプロジェクトに関わっていきたいと考えています。

本日は皆さんありがとうございました!