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  • 2022.10.01
  • 2022.10.01
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【要対策】ネットワークカメラ利用時に欠かせないセキュリティを解説

秘密分散 フォー ビデオ

ネットワークカメラの普及により、監視カメラ・防犯カメラを気軽に設置できる時代です。しかし、気軽に設置できるからこそ注意すべき事柄もいくつかあります。その1つが「セキュリティ対策」です。
Wi-Fiやインターネットに接続するネットワークカメラには、従来にはなかったセキュリティリスクが潜んでいます。そこで今回は、ネットワークカメラに潜むリスクや欠かせないセキュリティ対策などをご紹介します。ネットワークカメラの乗っ取りなどにより実害を生まないためにも、ぜひ参考にしてみてください。

※本記事に掲載している情報は2022年9月時点のものです。

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ネットワークカメラに潜むリスクとは?

ネットワークカメラで最も警戒すべきセキュリティリスクとは、「不正アクセス」や「ハッキング(乗っ取り)」です。不正アクセスが起きると映像を盗み見され、ハッキングが起きるとネットワークカメラを制御される可能性があります。

では、なぜネットワークカメラにはセキュリティリスクが潜んでいるのでしょうか?その答えは、「常にインターネットに接続しているから」です。

ネットワークカメラでWi-Fiやインターネットに接続すると、Wi-Fiネットワーク上の記憶媒体や、インターネット上のオンラインストレージに映像を保存できるようになります。一方で、それらの回線を通じてネットワークカメラにアクセスできることも意味します。

ネットワークカメラを狙ったセキュリティ事件

総務省が公表しているIoTセキュリティガイドラインでは、インターネットに接続するIoT機器を狙ったサイバー攻撃が起こっていると発表し、ネットワークカメラについてもその対象としています。セキュリティ対策が不⼗分だったものが攻撃を受け、撮影した映像が無断でインターネット上に公開された事例を挙げ、対策を促しています。

出典:「IoTセキュリティガイドライン」(総務省) (https://www.soumu.go.jp/main_content/000428393.pdf) (2022年9月16日に利用)

撮影した映像で特定の個人が識別できる場合、その映像は個人情報に該当し、流出させてしまうとトラブルにつながる可能性もあります。

ネットワークカメラを運用する以上は常にセキュリティリスクが付きまとうため、万全なセキュリティ対策を講じる必要があります。

ネットワークカメラの基本的なセキュリティ対策

ネットワークカメラのセキュリティ事件によって、被害者にも加害者にもならないためには基本的なセキュリティ対策が欠かせません。ここではネットワークカメラ利用時に欠かせない7つのセキュリティ対策についてご紹介します。

パスワードを複雑に設定する

世界中のIoT機器を狙ったMiraiは、安易なIDとパスワードの組み合わせを狙いました。「admin」や「password」といった誰でも予測できるパスワードは絶対に避けなければいけません。

理想的なパスワードというのは、大小英字と数字、それと記号を組み合わせて10桁以上に設定されたものです。また、パスワード生成ツールなどを使ってランダムに作られたパスワードの方が安全性は高くなります。

ネットワークカメラの初期設定では「ID:root」「パスワード:admin」となっているケースが多く、このパスワードを変更せずにいるのは最も危険な行為なので注意してください。ネットワークカメラを設置して、まず最初にやるべきことは複雑なIDとパスワードを設定することです。

安全性の高いカメラを選ぶ

ネットワークカメラは「ファームウェア」と呼ばれる、映像の読み込みやパスワード保護などに必要なプログラムが搭載されています。プログラムにはセキュリティリスクが付きものであり、脆弱性が発見されると攻撃対象になる恐れがあります。

そのため、安全性の高いファームウェアを搭載しているネットワークカメラを選ぶのが、購入時に意識できるセキュリティ対策です。解像度などネットワークカメラのスペック部分だけでなく、セキュリティ部分もしっかりと確認しておきましょう。

ファームウェアを最新に保つ

どんなに安全性の高いファームウェアでも、セキュリティリスクを100%排除できるわけではありません。そのため、メーカーはファームウェアの更新を定期的に行います。新しいプログラムを適用することで、発見したセキュリティリスクをカバーするためです。

このファームウェア更新をおろそかにすると、セキュリティリスクが残ったままになります。更新プログラムの対応が遅れてサイバー攻撃にあったという事例は決して少なくありません。メーカーがファームウェアの更新を発表したら、すぐに対応しましょう。

PCのマルウェア対策を行う

ネットワークカメラだけでなく、それに接続するPCにもセキュリティ対策は欠かせません。まずは、マルウェア対策が施されているか改めて確認してください。

最近のマルウェア攻撃は高度化しており、PCに標準搭載されたマルウェア対策では不十分なケースがあります。そのため軽量かつセキュリティの高いマルウェア対策を導入し、PCのセキュリティ対策を強化しましょう。

ポート番号を変更する

「ポート」とはインターネットに接続する機器と、インターネットの接続口のようなものです。ポートには0〜65535番まで存在しますが、ネットワークカメラでは初期設定の状態では「80」に設置されているケースが多いでしょう。

ただし、ポートは必ずしも変更できるわけではありません。インターネット接続におけるポート番号は世界共通で決まっているため、ネットワークカメラをインターネットに接続するとなると、特定のポートが解放状態になります。

一方で、社内ネットワークを使ったクローズドな環境であれば、任意のポート番号を割り当てられるためセキュリティをアップできます。

アクセス権限を管理する

セキュリティ事件は外部による犯行とは限らず、内部による犯行のケースもあります。そのため内部犯行を警戒するために、ユーザーのアクセス権限を管理しましょう。

総合管理者とその他のユーザーをしっかりと分け、アクセス権限を設定することで内部犯行によるリスクを低減します。また、退職したユーザーに関しては即座にアクセス権限を停止するプロセスを組む必要があります。

ネットワークカメラに限らず、退職後の社内システムにアクセスして不正を働くというケースは実際に起きています。

プライベートIPアドレスを設定する

ネットワークカメラにアクセスできるIPアドレスを設定することにより、外部からの不正アクセスを防ぐことが可能です。ただしこの場合、特定の端末からのアクセスしか許可できないため、オンラインで映像確認したい場合は注意しましょう。

安全性の高い「クラウドカメラ」とは?

ここまでご紹介したように、ネットワークカメラには常にセキュリティリスクが存在し、それを軽減するためにさまざまなセキュリティ対策を実施しなければいけません。面倒に感じることもありますが、セキュリティ事件を起こさないためには欠かせません。

そこで、安全性の高いネットワークカメラの選択肢として「クラウドカメラ」を検討してみてください。

クラウドカメラとは、サービス事業者が提供するクラウド環境に接続されたネットワークカメラのことです。Wi-Fiにつなぐという点ではHDDやSSDを使ったNAS(ネットワーク・エリア・ストレージ)と同様ですが、映像の保存先はオンラインストレージです。

そのため、記録媒体の故障や保存容量を気にすることなく、ネットワークカメラを安定的に運用できます。

クラウドカメラを利用するセキュリティ上のメリット

クラウドカメラには初期コストの削減などさまざまなメリットがあります。その中で、セキュリティ上のメリットとしては次のような価値を提供しています。

堅牢なデータセンターで管理される

クラウドカメラを使った録画映像は、すべてサービス事業者が管理しているデータセンターで保管されます。多くのサービス事業者は堅牢なデータセンターを構築しているため、一般的なネットワークカメラに比べてセキュリティが格段にアップします。

また、サイバー攻撃などを想定したセキュリティ事件だけでなく、災害・火災などにも備えてデータを分散処理しているサービスが多いため、クラウドカメラを採用するだけでセキュリティ対策になります。

自動アップデートでセキュリティが最新に保たれる

クラウドカメラに搭載されているファームウェアはサービス事業者が提供・管理しています。そのため、インターネット回線を通じてファームウェアの自動アップデートが行われるため、セキュリティは常に最新状態が保たれるのです。

特別なセキュリティ対策は必要ない

通常のネットワークカメラのセキュリティ効果を行うとなると、複雑なIDとパスワードの設定や、PCのマルウェア対策だけでは不足しています。ネットワークを監視するツールや、ネットワーク経由での侵入を防ぐツールも必要です。これには導入コストがかかり、運用にも手間がかかります。

一方、クラウドカメラはサービス事業者が独自のセキュリティを実施しているため、特別なセキュリティ対策は不要です。IDとパスワードの変更やマルウェア対策を実施するだけで、十分なセキュリティ強化になります。

以上のようにクラウドカメラにはセキュリティ上のメリットが多く、通常のネットワークカメラを設置するよりも気軽にセキュリティ対策を実施できます。そのため、ネットワークカメラのセキュリティに不安を抱えている方はクラウドカメラの設置を優先的に検討してみてください。

クラウドカメラのおすすめ活用シーン

クラウドカメラではさまざまなシーンで活用されていますが、次のようなシーンでの活用が特におすすめです。

  • オフィスのセキュリティ対策
  • 工場における生産工程の監視
  • 店舗の防犯対策や顧客トラブル対応

会社のオフィスには機密情報を含んだ資料や記録媒体などが溢れています。クラウドカメラでオフィス内を監視すれば、内部不正によって機密情報が流出するのを防げます。また、パワハラ・セクハラなどの監視にもなるため、従業員の職場環境改善にも最適です。

工場では生産工程を監視することにより、不良率の管理や安全管理などに役立ちます。食品業者においては衛生管理制度のHACCP(ハサップ)準拠にも役立つため、今や生産工程監視に欠かせないツールです

店舗での活用は、万引きなど防犯対策としての監視や勤務状況の把握のほか、顧客トラブルが起きた際の証拠映像として残すことが可能です。飲食店などは、従業員の不適切な行動により店舗の信頼を落とさないための監視にも最適です。

監視・防犯カメラのクラウドデータ保管&稼働監視ならハイレベルセキュリティの「秘密分散 フォー ビデオ」

ネットワークカメラの設置には、常に高いセキュリティ要件が求められます。しかし、高度なセキュリティ対策を実施するのは容易ではありません。だからこそクラウドカメラを選択し、高度なセキュリティ対策を気軽に取り入れるのが有効的です。

ハイレベルなセキュリティ対策を実施しているクラウドデータ保管&稼働監視サービスといえば、日立システムエンジニアリングサービスが提供する「秘密分散 フォー ビデオ」がおすすめです。

オフィスや店舗、工場など各施設に設置されたクラウドカメラの映像データをオンラインストレージ上に保存するだけでなく、秘密分散技術と自社独自の分散保管技術を組み合わせ、映像データを暗号化することでハイレベルなセキュリティ対策を実現しています。もちろん、必要な時にいつでも映像を確認できるなどクラウドカメラの利点はそのままです。

個人が特定できるような映像データを保管する際は、クラウド保存はしたいがセキュリティに不安があるという方もいらっしゃるでしょう。そうしたケースでもご安心ください。保存した映像データは無意味なデータピースに変換され、複数クラウドの分散管理することで高いセキュリティ要件をクリアしています。

ハイレベルなセキュリティ対策を備えた監視・防犯カメラのクラウドデータ保管&稼働監視サービスをお探しなら、「秘密分散 フォー ビデオ」をぜひご検討ください。

まとめ

ネットワークカメラは購入して設置するだけでは終わりません。肝心なのは適切なセキュリティ対策と、継続的な運用です。

難しいセキュリティ対策の部分はクラウドカメラで解決できるので、積極的に検討してみてください。運用効率化も含めて実現するとなると、「秘密分散 フォー ビデオ」のような管理ソリューションが欠かせません。

しっかりとセキュリティ対策を実施してサイバー攻撃などの被害に遭わないためにも、今回ご紹介した内容を参考にしていただければ幸いです。

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※Microsoft、Windows、Windows 10およびMicrosoftのロゴは、米国およびその他の国におけるMicrosoft Corporationの登録商標または商標です。
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※ZENMU Virtual Desktopは、株式会社ZenmuTechの製品です。
※株式会社日立システムズエンジニアリングサービスは、ZENMU Virtual Desktopの正規販売代理店です。

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