グローバルセキュアデータ転送サービス
「データが重すぎて資料や画像をメールで送信できない」という場合、大容量ファイル送信サービスが役立ちます。有料または無料のサービスがありますが、フリーサイトでも500MB以上のデータを送信できる場合も珍しくありません。
一方、「大容量ファイル送信サービスの種類が多すぎて、どれを選んでよいか分からない」というケースも多いのではないでしょうか。また、「安全性は大丈夫?」と懸念するセキュリティ担当者もいるはずです。
そこで今回は、安全に利用するためのサービス会社の選び方と、おすすめの大容量ファイル送信サービスを13社ご紹介します。
※本記事に掲載している情報は2024年9月時点のものです。
目次
グローバルセキュアデータ転送サービス
重要データを「安心、高速、簡単」に転送。
企業間の重要かつ大容量のデータを高速で安全に転送します。
大容量ファイル送信サービスにはさまざまな種類があります。それぞれ料金の違いや送信可能なデータ容量、転送速度などが異なるため、まず選定ポイントを設定し、予算や目的に合わせて選びましょう。以下でご紹介する4項目が選定ポイントとなります。
大容量ファイル送信サービスによって、送信できるデータ容量には大きな差があります。
文書ファイルや数枚の画像を送るのであれば、1回あたり500MB~1GBのデータ容量に対応した無料サービスでも十分です。一方、大量の画像や動画など重いデータを送信する場合は、1回あたり200~300GBに対応した有料サービスが適します。
大容量ファイル送信サービスは1つに絞り込む方が便利なので、「普段どのようなファイルを送ることが多いか」という点を参考に選びましょう。
たとえ大容量ファイル送信に対応していたとしても、データ転送速度が遅ければ業務に支障が生じます。サービス提供会社によっては、重いデータの送受信に長い時間がかかることもあります。特に緊急時は送信相手に迷惑をかけてしまう恐れもあるため、大容量データに対応し、なおかつデータ転送速度の速いサービスを選びましょう。
企業が外部に送信するメールには、機密情報を含んでいるケースも珍しくありません。万が一そのデータが漏えいすると企業にとっては大打撃です。そのため、大容量ファイル送信サービスのセキュリティも確認しておきましょう。 たとえば、データ暗号化やアクセスログ管理、ウイルス対策、宛先制限といったセキュリティ対策が施されているかどうかがポイントです。
大容量ファイル送信サービスの料金体系は、まず有料サービスと無料サービスに分かれます。無料サービスはコストが発生しない点こそメリットですが、代わりに送信可能なデータ容量が少ない、有料サービスに比べてセキュリティに劣るといった点がデメリットです。メリット・デメリットを理解して選びましょう。 有料サービスは、さらに従量課金制と定額制に分かれます。「普段はあまりファイル送信サービスを利用しない」という企業の場合、利用した分だけ費用が発生する従量課金制がおすすめです。
大容量ファイルを送信するときの基本的な方法を3つ紹介します。
大容量ファイルを最も手軽に送信する方法は、ファイルの圧縮です。圧縮によってファイルやフォルダを一つにまとめて元のサイズよりも小さくします。
データを受信する側は、データを解凍して元のサイズに戻すと閲覧できるようになります。
データの圧縮はとても簡単で、Windowsならファイルやフォルダを選択して右クリック、「送る」から「圧縮(ZIP形式)フォルダ」をクリックして圧縮できます。
解凍するときはZIPファイルを右クリックしてすべて展開を選択するだけです。
圧縮のほかに、ファイルを分割して送信する方法もあります。画像の場合、数十枚の画像を分割して送信する方法が使えますが、ファイルの場合は専用のソフトを使って分割することができます。
ファイル分割ソフトはさまざまな種類がありますが、一例として7ZIPが挙げられます。
もし7ZIPをしようする場合は、分割したいファイルやフォルダを選択して右クリックし、[7-ZIP] - [圧縮...]を選択すると、分割ボリュームサイズを選べるようになりサイズを指定して送信できるようになります。
画像ファイルの解像度を下げて、ファイルを圧縮できます。Windowsの場合、標準で画像圧縮機能が搭載されているため使いやすいです。
Windows標準アプリケーションのペイントを使って、解像度を調整する方法もあります。
画像の数が多すぎて圧縮する業務が面倒な場合、専用ソフトをうまく活用する方法が有効でしょう。
専用の画像圧縮ソフトは、複数の画像を一気に圧縮してくれるため、多くの画像を処理する際にとても便利です。
ここでは、無料と有料サービスに分け、13種類の大容量ファイル送信サービスをご紹介します。
まずは無料で利用できる大容量ファイル送信サービスです。ファイル送信サービスの利用頻度が低い場合や、低予算で利用したい場合に適します。
無料かつ大容量のファイル送信に対応したサービスです。最大サイズ容量は1ファイルにつき300GBに対応し、ほかの無料サービスと比較しても一度に大量のデータ送信が可能です。 また、アップロードしたファイルを最長100日間保存しておけます。データを誤って消去してしまったり、過去に送信したファイルを再送信したりするときに便利です。
プラン・料金 | 無料 |
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最大送信サイズ容量 | 1ファイルあたり300GB |
セキュリティ対策 | 任意パスワード設定 ダウンロード通知 アップロードファイルの削除機能 ウイルス検知機能 |
公式サイト | https://gigafile.nu/ |
無料かつ会員未登録でも最大2GBのファイルをアップロードできる大容量ファイル送信サービスです。
また、無料会員や有料会員になることで、アップロード制限の解除やメールサポート、ストレージ保存といったサービスも利用することができます。用途に合わせて柔軟にプランを変更できる点が最大の特徴といえるでしょう。
プラン・料金 (税込) |
未登録会員:無料 無料会員:無料 ライト会員:月額1,037円 正会員:月額2,085円 |
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最大送信サイズ容量 | 未登録会員:1ファイル2GB 無料会員:1ファイル2GB ライト会員:1ファイル5GB 正会員:1ファイル10GB |
セキュリティ対策 | アップロードファイルのウイルスチェック ダウンロードURLへの不正アクセス対策 ダウンロードURLのパスワード設定 HDDへのデータ分散(RAID5) データ暗号化(有料会員のみ) |
公式サイト | https://firestorage.jp/doc/ |
大容量ファイル送信サービスとして15年以上の実績があるデータ便です。登録不要で2GBまで無料で送信できる「ライトプラン」のほか、無料登録で5GBまで送信できる「フリープラン」、転送容量無制限の「ビジネスプラン」の3種類のプランがあり、用途に合わせて選ぶことができます。
また、プライバシーマークを取得しており、無料サービスの中では高いセキュリティを誇ります。
プラン・料金 (税込) |
ライトプラン:無料 フリープラン:無料(要会員登録) ビジネスプラン: 月額330円(送信機能のみ) 月額550円(送受信機能付き) |
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最大送信サイズ容量 | ライトプラン:1回の送信あたり2GB フリープラン:1回の送信あたり5GB ビジネスプラン:無制限 |
セキュリティ対策 | SSL暗号化通信 ユーザー情報の暗号化 アップロードファイルの暗号化 アップロードファイルの自動削除 ファイアウォール サービス稼働率99.95%のデータセンター完備 |
公式サイト | https://www.datadeliver.net |
次に、法人向けの有料ファイル送信サービスをご紹介します。無料サービスに比べて大容量かつ高セキュリティの性能が特徴で、より快適に、より安全にファイル送信サービスを利用したい人に最適です。
社内ネットワークや企業同士のファイル共有サービスです。国内のデータ連携ツールとして豊富な実績があり、WindowsやLinux、UNIXなど、さまざまなOSに対応しています。
1つのファイルを複数拠点に転送できる同時配信や、ネットワーク資源を占有しない圧縮転送など、充実した機能を利用することができます。
プラン・料金 (税別) |
Windows: ライセンス料400,000円 技術サポート料(1年)60,000円 月額利用ライセンス料17,000円 Linux-Standard: ライセンス料300,000円 技術サポート料(1年)45,000円 月額利用ライセンス料12,800円 UNIX-Standard: ライセンス料1,000,000円 技術サポート料(1年)150,000円 月額利用ライセンス料41,000円 |
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最大送信サイズ容量 | 1度の送信で20GB |
セキュリティ対策 | 自動暗号化・複合化 秘密キー方式の独自暗号技術 転送データ検証 アクセス権限制御 操作履歴記録 |
公式サイト | https://www.hulft.com/ |
NTTコミュニケーションズが運営する法人向けファイル送信サービスです。
月額16,500円で1送信あたり1GBまでのファイルを送信できます。6種類のプランが用意されており、高額なプランほど容量の大きなファイルを送信できたり、登録できるユーザー数が多くなっています。1TBプランの場合、登録できるユーザー数は1万人です。
ファイルの送信回数によって料金が変動しない定額制を採用しているため、より高い頻度でファイル送信サービスを利用する方におすすめです。
プラン・料金 (税込) |
初期設定費用20,000円 1GBプラン:月額16,500円 2GBプラン:月額28,600円 10GBプラン:月額71,500円 100GBプラン:月額104,500円 500GBプラン:月額165,000円 1TBプラン:月額220,000円 |
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最大送信サイズ容量 | 1GBプラン:1送信あたり1GB 2GBプラン:1送信あたり2GB 10GBプラン:1送信あたり10GB 100GBプラン:1送信あたり100GB 500GBプラン:1送信あたり500GB 1TBプラン:1送信あたり1TB |
セキュリティ対策 | ファイルの暗号化保存(AES) 不正アクセスの検知・遮断(Firewall・WAF・EDR) アップロード・ダウンロード時のウイルスチェック 最長256bitのSSL/TLS暗号化通信 IPアドレスによるログイン制限 アクセスログ、管理者操作ログ |
公式サイト | https://www.ntt.com/business/services/application/online-storage/bst-sh.html |
日立システムズエンジニアリングサービスが提供する法人向け大容量ファイル送信サービスです。
プランは容量ごとに決まっていますが、利用するユーザー数に応じて月額費用が異なります。送信サイズ容量が1送信あたり0.5GBかつ利用者数2名の場合、月額3万円という最少金額で利用できます。
また、セキュリティ対策に「秘密分散」という独自機能を採用している点も特徴です。秘密分散とは、複数に分けたデータの内、規定数のデータが揃わない限り情報を復元できない技術で、単なるファイル暗号化とは異なりパスワード管理が要りません。分散したデータの一つひとつはそれ自体では意味を成さない情報なので、メールの盗聴や情報漏えいに対して非常に強い耐性を持ちます。
プラン・料金 (税別) |
上表参考 |
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最大送信サイズ容量 | 0.5GBプラン:1送信あたり0.5GB 20GBプラン:1送信あたり20GB 50GBプラン:1送信あたり50GB 100GBプラン:1送信あたり100GB 500GBプラン:1送信あたり500GB 1,000GBプラン:1送信あたり1,000GB |
セキュリティ対策 | データを秘密分散技術で無意味化 復元を困難にするピース化 HTTPS通信 複数クラウドへのデータ分散化 ファイル送信時の確認画面表示、上長確認機能 |
公式サイト | https://www.hitachi-systems-es.co.jp/service/platform/secret-sharing-solution/x-setter/index.html |
1ユーザーあたり月額880円から利用できる(最小10ユーザーから)大容量ファイル送信サービスです。30日間であれば5ユーザーまで無料で利用できる「お試し版」もあるため、ファイル送信サービスを使ったことがない方に向いています。
サーバーにファイルをアップロードする形で大容量ファイルを送信できますが、ゲストアカウントでもアップロードができる「ゲスト送信機能」が搭載されている点が特徴です。サービスを利用しない取引先からのファイルも自由にやり取りができます。
プラン・料金 (税別) |
1ユーザーあたり月額880円(最小10ユーザーから利用可能) |
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最大送信サイズ容量 | 使用するOSにより異なる(要問い合わせ) |
セキュリティ対策 | ファイル暗号化 メール誤送信防止機能 添付ファイル自動分離 |
公式サイト | https://www.re-stec.co.jp/product/service/mail-de-file |
1,000GBを超える大容量ファイルを送信できる転送サービスです。プランは4種類あり、その内の「EXTREME PPU」は従量課金制を採用しています。送信した容量に対して料金が発生するため、時期によって転送量が異なる場合に最適です。
プラン・料金 (税別) |
EXTREME 500:1GBあたり約150円 EXTREME 1000:1GBあたり約130円 EXTREME 2000:1GBあたり約110円 エンタープライズ:個別見積もり |
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最大送信サイズ容量 | EXTREME 500:500GB EXTREME 1000:1,000GB エンタープライズ:2,000GB以上 |
セキュリティ対策 | ログ履歴の取得 チェックサム機能 通信経路のSSL暗号化 データのAES暗号化 |
公式サイト | https://www.directextreme.com/ |
日本ワムネットが提供するファイル送信サービス「GigaCC」の必要な機能のみを搭載したファイル転送特化型サービスです。「GigaCC」のスタンダードプランでは、1GBのサイズ容量あたり12,000円の月額費用が必要でしたが、「GigaCC OKURN」は5GBで24,500円と割安になっています。
GigaCCシリーズで採用されていた「パスワードポリシー設定」や「認証パスワード必須化」といったセキュリティ対策を標準搭載しており、お得な価格で安全に利用できます。
プラン・料金 (税別) |
初期費用:50,000円 月額費用:10ID/5GB:24,500円 |
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最大送信サイズ容量 | 5GB |
セキュリティ対策 | パスワードポリシー設定 認証パスワード必須化 ZIPパスワード強制暗号化 通信経路暗号化 サーバー内暗号化 |
公式サイト | https://www.gigaccsecure.jp/plan/okurn.html |
国内1,000社以上の導入実績を誇る大容量ファイル転送・共有サービスです。サーバー本体とソフトウェアがセットになったアプライアンスプランのほか、仮想サーバーを設置できる仮想アプライアンスプラン、月々の定額制で利用できるクラウドプランの3種類があります。
ユーザー数無制限で利用できるため、大容量ファイル送信サービスを低コストで利用したい方におすすめです。
プラン・料金 (税込) |
アプライアンスプラン:個別見積もり 仮想アプライアンスプラン:個別見積もり クラウドプラン:月額27,500円~ |
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最大送信サイズ容量 | クラウドプラン:500GB~30TB |
セキュリティ対策 | ファイル暗号化ウイルスチェック機能 上長承認機能 SSL通信 ログイン許可IP制限 LDAP連携 ファイル共有の監査機能 |
公式サイト | https://www.smoothfile.jp/ |
大企業や官公庁への導入実績が豊富な大容量ファイル送信サービスです。ユーザー数や送信サイズ容量が無制限で利用でき、同サービスに登録していないユーザーでも「ワンタイムファイル送信機能」を使って転送できます。
クラウドサービスだけではなく、現在も要望の多いオンプレミス型のサービス提供も行っています。
プラン・料金 (税別) |
要問い合わせ |
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最大送信サイズ容量 | 要問い合わせ |
セキュリティ対策 | ファイルのZIP暗号化 ダウンロード制限回数指定 ファイル公開期限指定 ダウンロードパスワード設定 ダウンロード時ログイン指定 |
公式サイト | https://www.products.nsd.co.jp/service/etransporter/ |
大企業を中心に1,300社以上の導入実績を誇る大容量ファイル送信サービスです。ユーザー数無制限で、1送信につき2GB以上のファイルを送信できます。不正ログイン監視やIPアドレス制限など、高度なセキュリティ対策が標準実装している点も特徴です。5種類のプランが用意されており、用途やファイル転送容量に応じて選ぶことができます。
プラン・料金 (税別) |
スタンダードプラン:月額36,000円 アドバンスドプラン:月額60,000円 ビジネスプラン:月額108,000円 プレミアムプラン:月額216,000円 エンタープライズプラン:月額360,000円 |
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最大送信サイズ容量 | スタンダードプラン:1ファイルあたり5GB アドバンスドプラン:10GB ビジネスプラン:1ファイルあたり15GB プレミアムプラン:1ファイルあたり20GB エンタープライズプラン:1ファイルあたり30GB |
セキュリティ対策 | IDS/FWによる不正アクセスの防止 パスワードポリシーの設定機能サポート パスワード暗号化 (SHA-2) データ通信経路に256ビットのSSL方式を採用 サーバーに保存時にウイルス・マルウェア対策 |
公式サイト | https://directcloud.jp/ |
社内や企業間でのデータ共有に便利なクラウド型のファイル送信サービスです。月額500円で10GBまでの送信サイズ容量に対応しており、他社よりも低コストで利用できる点がメリットです。また、アップロードした画像を検索できるなど、便利な機能も揃っています。細かい権限設定が可能で小規模事業者に適しているほか、大規模な運用に向く共同管理機能も搭載されているため、大企業にも最適なファイル共有サービスです。
プラン・料金 (税別) |
Teamプラン:月額600円 Businessプラン:月額1,800円 |
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ストレージ容量 | Teamプラン:1ユーザーあたり10GB Businessプラン:1ユーザーあたり200GB |
セキュリティ対策 | ファイルの暗号化 ウイルスチェック PDF透かしによる情報漏えい対策 アクセス管理、監査機能 |
公式サイト | https://www.fleekdrive.com/ |
大容量ファイル送信サービスを選ぶ際は、データの盗聴や情報漏えいを防ぐためにセキュリティ対策のチェックが必要不可欠です。たとえば、他社のサーバーを経由することで、データが自社の管理下を離れてしまったり、ファイルをダウンロードする際にウイルス感染してしまったりするリスクもあるため、セキュリティの高いサービスを選ぶようにしましょう。
また、サービス事業者のセキュリティ対策のチェックはもちろんですが、ファイル送信者自身でできる対策もあります。ここでは、法人が大容量ファイルの送信・共有を行う際の注意点をご紹介します。
大容量ファイル送信サービスによっては自動データ暗号化の機能を搭載しているケースもありますが、ファイルをアップロードする際はしっかりと暗号化されているかの確認、もしくは自分自身でパスワードの設定を行うようにしましょう。パスワードを設定しないとデータの盗聴や情報漏えいのリスクが増すからです。
企業の機密情報や顧客の個人データは許可なく送信してはいけません。企業で扱うデータのほとんどは機密情報にあたるため、こうしたデータを外部のサービスを利用して転送してよいか社内で取り決めておく必要があります。
また、機密情報を送る際も、「誰にどのような目的で送信するのか」という報告をまとめ、上長やセキュリティ担当者のチェックを受けるようにしましょう。
最近はフィッシング詐欺や不正プログラム付きの転送メールによる被害が増えているため、ファイル受信時の送信者情報の確認は必須です。
まずは「メールの件名とファイルの内容の整合性が取れているか」という点を確認しておきましょう。不正なメールは件名とファイル内容が合致しないケースも少なくないからです。
また、「.exe」や「.bat」などのドメインは、ファイルをクリックするだけでプログラムが実行される恐れがあります。件名や内容以外にもドメインの安全性も同時に確認しておきましょう。
大容量ファイル送信サービスの中には、ファイルの送受信時にウイルスチェックを実行する「もの」または「サービス」もありますが、社内のPCにもウイルス対策ソフトを導入しておくことをおすすめします。受信時にファイルをダウンロードする際、ウイルス対策ソフトが導入されていれば不正なプログラムの実行を防げる可能性があります。
大容量ファイル送信サービスにはさまざまな種類があります。中には無料で大容量のファイル転送に対応したサービスもありますが、セキュリティ対策においては有料サービスの方が優れています。機密情報を扱うことの多い法人では、コストよりもセキュリティに優れたサービスを使う方が得策といえるでしょう。
ただし、セキュリティの高いサービスだからといって安心はできません。アップロード前のパスワード設定や送信者情報の確認など、サービスの利用者自身でもセキュリティ対策を行う必要があることを忘れないようにしてください。
※Microsoft、Windows、Windows 10およびMicrosoftのロゴは、米国およびその他の国におけるMicrosoft Corporationの登録商標または商標です。
※その他、記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。