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導入事例

JCOM株式会社

全国28拠点9,000点以上におよぶ撮影機材の“スマート管理”を実現。RFIDタグによる物品管理の新たなスタンダードにより、棚卸し時間の約50%短縮を達成

JCOM株式会社:導入事例:株式会社日立システムズエンジニアリングサービス

JCOM株式会社(以下、「J:COM」)J:COMプロダクション本部は、全国28拠点に9,000点以上保有する撮影機材を統一的・効率的に管理するため、日立システムズエンジニアリングサービスの「物品管理システム」を導入しました。従来の表計算ソフトによる管理から、RFIDタグやQRコードなどデジタル技術を活用した管理に移行することで、スマートフォンアプリケーションによる貸出予約・返却処理や、棚卸し作業時間の約50%短縮など、業務効率化と物品管理の統制強化を実現しています。

会社概要

設立 1995年1月18日
資本金 456億円
従業員数 グループ総計15,672名(2025年3月末時点)
代表者 代表取締役会長 芳賀 敏
代表取締役社長 岩木 陽一
事業内容 ケーブルテレビ局の統括運営を通じた有線テレビジョン放送事業及び電気通信事業/ケーブルテレビ局及びデジタル衛星放送向け番組供給事業統括

導入前の課題1

全社・全拠点の物品情報を一元管理したい

導入後の効果1

さまざまな物品をクラウド上のシステムで一元管理。柔軟な管理項目の設定、豊富な検索機能により、物品管理を効率化

導入前の課題2

物品の棚卸し業務を効率化したい

導入後の効果2

物品にRFIDタグやQRコードを貼付することで棚卸しを効率化。棚卸し作業時間の約50%短縮を達成

導入前の課題3

物品の貸出管理の利便性を高めたい

導入後の効果3

管理タグとスマートフォンアプリケーションを組み合わせた貸出予約・返却処理の実現により、貸出管理の強化と現場スタッフの利便性を向上

導入の目的

全国28拠点ごとでバラバラの物品管理が課題、撮影機材の統一的・効率的な管理を実現したい

ケーブルテレビ事業を中核とするJ:COM様は、各種映像制作も手がけており、全国28拠点にカメラ、マイク、照明などの撮影機材を多数保有しています。以前はこれら物品の貸し出しを表計算ソフトで管理していたため、「社外からアクセスしにくい」「同時編集ができない」「返却期限の管理が煩雑」などの課題が発生していました。さらに、拠点ごとに物品管理ルールが異なることから、本社では各拠点の物品の貸し出し・返却の状況を正確に把握することが困難でした。J:COM様は統一的かつ効率的な物品管理体制の構築に向けて、具体的な対策の検討を開始しました。

選定のポイント

入念な検討を経て「物品管理システム」の導入を決定、決め手は「機能・セキュリティ・コスト」の総合力

J:COM様は課題解決に向けて、1. J:COMプロダクション本部全拠点共通の物品管理ルールの確立、2. SDカードなどの消耗品も含めた管理の実現、3. RFIDタグなどのテクノロジー活用による物品管理の効率化、という3つの方針を掲げ、新たな体制を実現するシステムの導入検討を進めました。
こうした検討を経て、J:COMプロダクション本部は「物品管理システム」の導入を決定しました。採用の決め手は、よく利用する撮影機材群を「セット品」として登録できるなどユーザーニーズに合致した高い機能性、J:COM様が定める厳格なセキュリティポリシーへの適合、そして導入・運用コストに見合う高い費用対効果の3点でした。機能・セキュリティ・コストの各面でJ:COMプロダクション本部の要件を満たす総合力を備えている点が高く評価されました。

導入の効果

RFIDタグなどを活用し約9,000点の物品を一元管理、棚卸し時間の約50%短縮など、効率化を実現

導入作業は、J:COMプロダクション本部共通の物品管理・貸出管理ルールの策定から始まり、次に管理対象物品に貼付する管理タグの選定を行いました。日立システムズエンジニアリングサービスは物品の特性に応じて、通常の機材にはRFIDタグ、カメラなどには金属対応のRFIDタグ、USBメモリーなど小型物品にはQRコード、水洗いが必要なスタッフ用ビブスにはリネンタグを提案しました。管理タグの貼付作業は段階的に行い、導入時は約2,900点、現在は約9,000点に貼付されています。約6カ月の導入作業を経て、2024年3月より新たな物品管理・貸出管理の運用がスタートしました。
システム導入により、貸出管理では表計算ソフトからの脱却が実現しました。利用者はシステムから物品を事前予約し、貸出・返却時にはリーダーやアプリケーションでタグを読み込むだけの手続きに変わりました。取材先からでも簡単に物品を予約できる利便性が現場のスタッフから高く評価されています。今後は返却延滞が発生した際の通知メールを自動送信することでさらなる効率化を図る計画です。
特に大きな改善が見られたのが棚卸し業務です。以前は物品リストをもとに2人1組で目視確認を行っていましたが、現在はリーダーによって周辺10メートル以内にあるRFIDタグの一括読み取りが可能になりました。QRコードも組み合わせることで、機材の実物を把握していない担当者でも棚卸しができるようになりました。20拠点を対象に集計した棚卸し作業時間は、従来の111時間から56時間へと約50%短縮するなど、業務効率化が実現しています。

RFIDタグ導入イメージ

お客さまの声

物品管理にかかる時間が大幅に削減。従前の管理方法と比べて効率化を実現。

担当者1
担当者2
担当者3
担当者4

RFIDタグの一括読み取りは本当に便利な機能で、数十点の物品を一瞬で識別することができます。今から目視チェックの棚卸しに戻すことはとても考えられないほど、現場の効率が上がりました。
物品管理ルールの策定や管理タグの貼付作業など、最初は非常に労力がかかりましたが、そこを乗り越えてしまえば効率化が期待できます。当社と同じような課題をお持ちの企業には、ぜひお薦めしたいと思います。

担当より一言

マスコミや映像制作業界における物品管理の課題をテクノロジーで解決します。

担当者1
担当者2

お客さまの課題や管理対象物品にあわせて、適切な管理方法、管理タグを提案いたします。物品管理のお悩みは当社にお気軽にご相談ください。

この事例の商品について

物品管理システム

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